超高齢社会の到来により複数の疾患を抱える人が増加し、一つの処方薬で多くの症状に有効な漢方薬治療が見直されている。一方で、漢方薬は複数の生薬で構成されていることから、複数処方した場合に意図せず同一あるいは類似の生薬が重複してしまい、それが副作用発症の増加などの有害事象の発生につながってしまうという「漢方薬のポリファーマシー」の発生が懸念される。 そこで、本研究では悉皆性の高いリアルワールドデータである電子カルテデータを用いて、①漢方薬の多剤併用状況と②漢方薬による副作用の発症状況を記述疫学的に明らかにし、その結果をもとに③漢方薬によるポリファーマシーの実用的な定義を提案する。