胸部X線動画像は、静止画の情報に加えて対象の”動き”を観察可能とし、胸郭や呼吸筋の運動の描出、さらに呼吸や心拍出に伴う肺野の濃度変化から換気や血流の情報が一度の検査で、少ない被曝で得られる技術である。本研究では、胸部X線動画像の運動、換気および血流解析を用い、健常者および疾患群においてこれらのパラメータを詳細に評価、検討したうえで新たな呼吸関連機能評価指標として確立し、その基準値および個々の疾患における特徴、および診断・治療への有用性を明らかにする。