植物の地中部構造が力学刺激にどのような影響を受けるかを詳細に把握することを目的とする.地中に存在する根についてはその状態の把握が困難である.また,多くの植物は根圏と呼ばれる共生領域を創り出していることも地上とは大きく異なる状況である. 本研究では2つの研究手法を完成させ,根がいかに応力に応答して構造を変化させるか,また,菌根菌を含めた共生状態・共生構造が外力にも応答するかを把握する.そして,この過程で得られる理解・サンプルを工学的な応用にもつなげる.新たな観察技術により植物の地下における成長を理解するとともに,ガラス・セラミックス構造を複合材料や高効率フィルタとして評価・実用化を目指す.