アリグモは,なぜ植食者へと食性を転換したのか
研究課題情報
- 体系的番号
- JP21K06310 (JGN)
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
科研費情報
- 研究課題/領域番号
- 21K06310
- 研究種目
- 基盤研究(C)
- 配分区分
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- 基金
- 審査区分/研究分野
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- 小区分45030:多様性生物学および分類学関連
- 研究機関
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- 兵庫県立大学
- 研究期間 (年度)
- 2021-04-01 〜 2025-03-31
- 研究課題ステータス
- 交付
- 配分額*注記
- 4,290,000 円 (直接経費: 3,300,000 円 間接経費: 990,000 円)
研究概要
熱帯では,ハエトリグモ科アリグモ属の各種が同所の特定アリ種に外見を正確に似せる特異なアリ擬態が見られる。我々は,その正確なアリ擬態進化が,熱帯でのアリ類の高い種多様性を鋳型として,アリグモ属の高い種多様性を創出していることを明らかにしてきた。しかし,その一方で,アリグモ属では正確なアリ擬態が形態的制約になり,その跳躍力を大きく低下させ,捕獲能力をほぼ消失していることや,栄養源のほとんどを植物性のものに依存していることなども明らかになった。こうした研究成果を踏まえ,本研究の核心をなす問いとは,コストが伴なう正確なアリ擬態が,熱帯でアリグモ属の種多様性を増大させている謎を解明することである。