コンドリュールにおいて溶融時のメルトからの主要元素Fe, Mg, Siの蒸発に伴う同位体分別がほとんど見られないため、元素の再凝縮プロセスが提案されている。蒸発凝縮反応の進行の程度は各コンドリュール形成モデルで大きく異なるため、コンドリュールメルトの蒸発凝縮挙動は形成プロセス制約のための重要な要素となる。しかし、蒸発凝縮挙動の定量的な実験研究はほとんどおこなわれておらず、更に多くのコンドリュール形成理論モデルにおいて蒸発凝縮反応は考慮されていない。本研究では、コンドリュールメルトの蒸発凝縮実験と各コンドリュール形成理論モデルを連携させ、コンドリュール形成プロセス及びその形成環境を決定する。