血管石灰化は血管病の形成過程において、糖尿病などによる粥状動脈硬化形成過程として、加齢や慢性腎臓病では動脈硬化とは独立して生じる病態であるが、心血管死の高リスクと関連し、喫緊の解決すべき医学的課題である。本研究の目的は血管石灰化病変において、classical monocyte/M1マクロファージ(classically activated macrophage)、non-classical monocyte/M2マクロファージ(alternatively activated macrophage)が異なる役割を果たし、前者が新生内膜石灰化、後者が中膜石灰化に関与するという仮説の証明にある。