本研究では、呼吸や心拍などの身体内部感覚である「内受容感覚」が、自分が行動したことを感じる「自己主体感」にどのように影響するかを調べる。自己主体感は、感覚と運動に基づく過程と、運動の結果を自己や他者に帰属する過程に分けられる。本研究では、内受容感覚がそれらの自己主体感の処理過程に及ぼす影響を、実験参加者の覚醒レベルの無自覚的な操作や、心拍のリアルタイムフィードバック法を用いて、実験的に検証する。