核物質の状態方程式は核子多体系の基本的性質の一つであり、その解明は原子核だけでなく、多様な天体核現象の理解にも不可欠である。本研究は、同位体での密度分布変化を用いる新しい手法を錫同位体に適用し、状態方程式を精密に決定することを目標としている。そのために、まず既に測定を成功させた錫132の陽子弾性散乱実験の密度分布導出解析を行う。加えて新たに錫112の陽子弾性散乱実験を遂行することを計画している。