一重項分裂 (SF) は一つの一重項励起子から量子もつれにある二つの三重項励起子を生成する過程であり、分裂後のエネルギーの移動や量子もつれの輸送は、光発電・発光デバイス・量子センシングなどへの応用上重要である。本研究では、SF 色素のオリゴマー化と集積化を行い、SF 材料のエネルギー移動や量子もつれ輸送の制御を試みる。また、SF材料と金属錯体の複合化を行い、エネルギー移動のダイナミクスを明らかにする。