本研究では,接着性に優れた負電荷を帯びたポリマーや精油成分と,抗菌性に優れた正電荷を帯びたキトサンを交互積層(LbL)法によって構造化することで,「傷」を自己修復するスマートコーティング剤を開発する。また,本コーティング処理によって鮮度保持期間の延長が可能となるが,貯蔵環境等が品質保持に与える影響を機械学習モデルによって予測し,コーティング設計に活かすなど,自己修復機能とデジタル技術という先端技術を併用することにより,これまでにない新たな生物材料を開発するものである。