本研究は、握力低下を有する高齢者や障がい者を対象に、安定した操作姿勢と心理的に「使いたい」と感じられる意匠性を両立するT字型グリップ付きスプーンの形状条件を明らかにし、そのデザイン指針を導出する。ユーザー参加型インクルーシブデザイン手法により試作を行い、行動分析アプリ等を用いた姿勢・操作の定量評価と、使用感や愛着に関する主観評価を統合的に分析することで、身体的安定性と感性的価値を両立した食事支援プロダクトの設計要件を提示する。