WF系ラット大腸癌誘発ウイルスの研究
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- 宮本 誠
- Principal Investigator
- 大阪大学
About this project
- Japan Grant Number
- JP02152065
- Funding Program
- Grants-in-Aid for Scientific Research
- Funding organization
- Japan Society for the Promotion of Science
- Project/Area Number
- 02152065
- Research Category
- Grant-in-Aid for Cancer Research
- Allocation Type
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- Single-year Grants
- Research Institution
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- Osaka University
- Project Period (FY)
- 1990 〜 1990
- Project Status
- Completed
- Budget Amount*help
- 2,700,000 Yen (Direct Cost: 2,700,000 Yen)
Research Abstract
我々が継代飼育しているWFラットに自然発生する大腸癌の原因はこれら担癌ラット血清中にあるONCOGENIC AGENTにより誘発されるものであり、しかもTRANSMISSIBLE AGENTであることが確認されている。電子顕微鏡的には担癌ラット血清中に150ー200nmの粒子の存在を認めている。この事はそれまで家族発生と考えられていながらも矛盾した幾多の点(例えば発生した大腸癌の自然退宿、最初に生まれたLITTERには高率に発癌するが二度目に生まれたLITTERには発癌しない事など)が明らかとなり、ACI,LE,WF/Shiラットを用いて異なった系統について感染実験を行い、それぞれの系統に発癌する事が確認された。さらにLEラットを用いてLE♂ X WF担癌♀のF1には高率に発癌例を認めた。またLE♀ X WF担癌♂のF1にも低率ではあるが発癌症例を認めた。この事は母親からの垂直感染を意味しており、また雄の精液にも感染源のあることが確認された。さらに新生児大腸より得た培養繊維芽細胞にも培養胃癌細胞同様FITC陽性顆粒を確認しており、このTRANSMISSIBLE AGENTが胎内感染している可能性を示唆している。しかしこれら粒子がウイルスであり、しかもTRANSMISSIBLEなAGENTであることの証明は未だ成功していない。そこで大量の粒子を得るために現在移植系として維持している可移植性大腸癌(C1)、胃癌(S1,S3,S4,S5,S6)を生後1カ月のACIラットの腹腔内に移植し、移植1カ月後に剖検して大腸癌の有無を検索した。その結果S3を移植された群にもっとも高率に大腸癌の発生を認めた。そこでS3を組織培養系として用い、これに大腸癌の消失したラット血清より得たIgGを用いて蛍光抗体染色を行ったところ、顆粒状に強陽性に染まる細胞が多数存在することが証明され、同時に培養上清には0ー60% SUCCROSE GRADIENT遠心法にて一本のバンドを得ることに成功した。現在このバンドについて詳細を検討中である。
Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1040282256546685184
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- KAKEN