遠隔作業支援に用いる装着型コミュニケーション端末の基盤研究
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- 酒田 信親
- 研究代表者
- 筑波大学
研究課題情報
- 体系的番号
- JP06J03837 (JGN)
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
科研費情報
- 研究課題/領域番号
- 06J03837
- 研究種目
- 特別研究員奨励費
- 配分区分
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- 補助金
- 審査区分/研究分野
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- 総合領域 > 情報学 > 知覚情報処理・知能ロボティクス
- 研究機関
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- 筑波大学
- 研究期間 (年度)
- 2006 〜 2007
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 1,000,000 円 (直接経費: 1,000,000 円)
研究概要
本研究は、遠隔作業支援のための装着型端末を用いた遠隔作業支援システムの構築を目的としている。 本年度では、遠隔作業支援に用いる作業者側・指示者側の端末の実装と改良を行った。具体的には、アクティブカメラレーザであるWACL(Wearable Active Camera with Laser pointer)に対し、高度な視覚的アシストとしてSWD(Shoulder Worn Display,本年度でChest-Worn Displayと改名)を作業者に装着し、新しい頭部非装着型作業者端末として開発を行った。また、WACLの制御の精度向上により、アクティブカメラレーザの高速首振りによる丸や三角などの単純な図形のプロジェクション描画が実現した。 これらの実装と開発の効果を確かめるために、まず、Head-Mounted Display(HMD)とCWDの2つの装着型ディスプレイのどちらがWACLへの付加ディスプレイとして適しているかを比較して調べた。次に、WACLのレーザスポットが、HMDまたはCWD上に表示された高度な視覚的アシストと実世界をどの程度対応付けるのかを調べた。これらの実験の結果、本年度成果として、WACLの付加ディスプレイとしてCWDはHMDより装着感の点で優れており、さらに、レーザスポットと装着型ディスプレイの組み合わせは、作業効率やユーザビリティを向上させることが分かった。また、これらの実験を通し、頭部非装着型端末を用いた遠隔作業支援に必要な8つの要素の抽出といった成果をあげた。 一対多の円滑な遠隔作業支援を実現するために、指示者側の状況把握能力を向上させるために、作業環境を一度で見渡せる高画角のカメラをWACLにとりつける開発をおこなった。これにより、本年度では、広範囲の作業環境を見渡せるシステムでの、指示インタフェースの改良の提案をおこなえた。
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1040282256613883648
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- KAKEN