食事摂取時間帯の差による食事性産熱(DIT)の変化について
-
- 今井 克己
- 研究代表者
- 中村学園短期大学
研究課題情報
- 体系的番号
- JP08680069
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
- 研究課題/領域番号
- 08680069
- 研究種目
- 基盤研究(C)
- 配分区分
-
- 補助金
- 審査区分/研究分野
-
- 複合領域 > 家政学
- 研究機関
-
- 中村学園短期大学
- 研究期間 (年度)
- 1996 〜 1997
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 1,900,000 円 (直接経費: 1,900,000 円)
研究概要
1.健康で適正体重を維持している被験者を用い、食事性産熱(DIT)の日内変化を測定した。 被験者は平均年齢19±1.3歳の健康な青年男子6名であった。それぞれの身体的特徴の平均値は、身長169.2±4.7cm、体重57.3±5.6Kg、BMI19.8±1.5、LBM44.0±4.1Kg、%FAT22.2±1.9であった。 測定は基礎代謝測定後、一定の栄養素組成の流動食を朝食時7:40、昼食時11:40、夕食時17:40、夜食時23:40に投与し、それぞれ8:00〜、12:00〜、18:00〜、24:00〜、6時間エネルギー消費量を測定した。測定の関係上、実験は2回に分けて行った(1.朝食時と夕食時、2.昼食時と夜食時)。各食後の投与量当たりのDIT%は、朝食後13.9%、昼食後12.8%、夕食後9.8%、夜食後8.5%となり夕、夜食後DITが低値を示した。 2.咀嚼が食事性産熱に与える影響について測定した。 被験者は平均年齢19.7歳の健康な青年男子10名であった。測定は、試験食(流動食)のみを投与したものをベース群、シュガ-レスガムを噛んだ後(873回:一食当たり25名の平均咀嚼回数)、試験食を投与した咀嚼群とし、試験食投与後6時間のエネルギー消費量を測定した。各群の投与量当たりのDIT%は、食後1.5時間まで咀嚼群がベース群を上回ったが(咀嚼群4.5%、ベース群3.9%)、6時間当たりでは差がみられなかった。 3.肥満者の朝食後食事性産熱を測定した。 被験者は年齢23〜66歳で平均BMI29.7±2.8の肥満女性23名であった。測定は、基礎代謝測定後、7:40に流動食を投与し8:00〜、4時間エネルギー消費量を測定した。肥満者のDITにはバラツキがみられたため、一般的なDIT値といわれている10%を基準に10%以上をH群(12名)、10%未満をL群(11名)に分けた。その結果、H群の投与量当たりDIT%は13.6%、L群4.3%でありH-L間に有意差が認められた(p<0.05)。
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1040282256656639360
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- KAKEN