超広帯域(UWB)無線システムの周波数共用問題の対策技術に関する研究

  • 河野 隆二
    研究代表者
    国立大学法人横浜国立大学
  • 辻 宏之
    研究分担者/共同研究者
    独立行政法人・情報通信研究機構

研究課題情報

体系的番号
JP15360202 (JGN)
助成事業
科学研究費助成事業
資金配分機関情報
日本学術振興会(JSPS)

科研費情報

研究課題/領域番号
15360202
研究種目
基盤研究(B)
配分区分
  • 補助金
審査区分/研究分野
  • 理工系 > 工学 > 電気電子工学 > 通信・ネットワーク工学
研究機関
  • 横浜国立大学
研究期間 (年度)
2003 〜 2004
研究課題ステータス
完了
配分額*注記
9,900,000 円 (直接経費: 9,900,000 円)

研究概要

UWB(Ultra Wideband)無線システムは、最近急速に注目されてきている無線システムの1つである。1nsec以下の超短時間インパル波を用いるために、典型的には3.1GHzから10.6GHzの7.5GHzの帯域幅が非常に広帯域な周波数スペクトルを使用して通信や測距離等を行うシステムである。そのために周波数ホッピングやOFDM技術等を用いた既存無線通信システムばかりでなく、UWBシステムの超広帯域内で利用されている既存の電波天文、医療無線、GPS利用システム、航空システム等との与干渉・被干渉が大きな問題になる可能性が高い。このような状況を鑑み、マイクロ波からミリ波帯に到る周波数帯を使用した、近距離で超高速データ伝送が局所的なエリアで伝送可能なUWB無線システムの特徴および特性を明らかにして、既存システムと周波数共用が可能となる技術を確立し、電波の有効利用に資することを目的とした。 本研究では、マイクロ波帯からミリ波帯におけるUWB信号の伝搬特性、および周波数共用するシステムに与える干渉と同システムから受ける干渉を観測し、モデル化とクラス分類を行った。更に、UWBシステムの与干渉・被干渉を逓減、除去する方式の考案と性能評価を行った。具体的には、1.UWB無線システム実現のための物理層技術の問題整理と対策、2.UWB無線システムのインパルスラジオ信号生成システムの構成、3.UWB無線システムが干渉を与える既存システムのモデル化、4.UWB無線システムが与える干渉を軽減・除去する方式考案および干渉環境の理論解析、5.マルチパス伝搬環境下におけるパルス符号間干渉低減信号処理方式の考案と解析、6.UWB無線システムが与える干渉の軽減・除去対策技術の総括等を行った。

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