ホワイトニングの歯周組織に与える影響について

研究課題情報

体系的番号
JP15791113
助成事業
科学研究費助成事業
資金配分機関情報
日本学術振興会(JSPS)
研究課題/領域番号
15791113
研究種目
若手研究(B)
配分区分
  • 補助金
審査区分/研究分野
  • 生物系 > 医歯薬学 > 歯学 > 保存治療系歯学
研究機関
  • 愛知学院大学
研究期間 (年度)
2003 〜 2004
研究課題ステータス
完了
配分額*注記
2,300,000 円 (直接経費: 2,300,000 円)

研究概要

ホワイトニングによる歯肉炎や歯周炎、う蝕への影響を検討する目的で歯肉溝内浸出液中のPorphyromonas gingivalis、Bacteroides forsythus、Actinobacillus actinomycetemcomitans、Prevotella intermediaの4種の歯周病関連菌をReal-Time PCR法を用いて、唾液中のStreputococus mutans、Streptococcus sobrinusの2種のう蝕原因菌を培養法を用いて定量し、それらの細菌数がホワイトニングによりどのように変化するかについて検討した。 平成15年度の結果ではホワイトニングにより歯周病関連菌数は有意に減少する傾向が認められたが、う蝕原因菌については有意な変化は認められなかった。本年度はさらにサンプル数を増加させ傾向を詳細に検討し、次のような結果を得た。ホームホワイトニング剤の主成分である10%過酸化尿素はフリーラジカルが細胞膜や核を破壊することによりクロールヘキシジン(Chlorhexidine, CHX)やポピオンヨード(Povidon Iodine, PVP-I)と同様に浮遊細菌を減少させる効果が確認された。しかしながら10%過酸化尿素は2.5-5.0%ポピオンヨードのようにバイオフィルムを形成した細菌を減少させる効果はあまり認められなかった。これらの結果から、バイオフィルムを破壊できるPMTC(専門家による機械的歯面清掃)は、ホワイトニングと併用するとう蝕や歯周病の予防に効果的であることが明らかとなった。

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