現代インドの村落・都市中間地帯における親密圏の再編―移動社会を支えるケア関係
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- 常田 夕美子
- 研究代表者
- 国立民族学博物館
研究課題情報
- 体系的番号
- JP15K03040 (JGN)
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
科研費情報
- 研究課題/領域番号
- 15K03040
- 研究種目
- 基盤研究(C)
- 配分区分
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- 基金
- 審査区分/研究分野
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- 人文社会系 > 人文学 > 文化人類学 > 文化人類学・民俗学
- 研究機関
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- 国立民族学博物館
- 大阪大学
- 研究期間 (年度)
- 2015-04-01 〜 2018-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 4,420,000 円 (直接経費: 3,400,000 円 間接経費: 1,020,000 円)
研究概要
本研究は、現代インドの村落・都市中間地帯 (ラーバン) における親密圏の再編の様相を明らかにした。ラーバンでは、村落のように伝統的な規範にとらわれず、また都市のように核家族を基本単位とせずに、家族・親族関係や知人・友人関係また近隣関係を用いた、老人や寡婦そして乳幼児のための柔軟なケア関係が生み出されている。ラーバンにおける新たなケア関係は、人・モノ・カネ・情報が農村と都市の間を環流する移動社会を支える生活基盤として重要である。本研究では、特に女性の行為主体性に着目し、ラーバンの人びとが、モビリティの幅を広げつつ、必要なケア関係を確保するために、親密圏を創造的に再編する過程を描写・分析した。