中世仏教資料における記家文字表記体系の解明
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- 渡辺 麻里子
- 研究代表者
- 弘前大学
研究課題情報
- 体系的番号
- JP15K12849 (JGN)
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
科研費情報
- 研究課題/領域番号
- 15K12849
- 研究種目
- 挑戦的萌芽研究
- 配分区分
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- 基金
- 審査区分/研究分野
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- 人文社会系 > 人文学 > 文学 > 日本文学
- 研究機関
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- 弘前大学
- 研究期間 (年度)
- 2015-04-01 〜 2018-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 3,380,000 円 (直接経費: 2,600,000 円 間接経費: 780,000 円)
研究概要
本研究では,まず,記家および記家文字の定義について,中世・近世の天台文献上の使用例から再検討を行った。 次に,天台宗を中心に中世近世の写本資料を調査収集し,くずし字を分析した。その結果,いわゆる天台の記家文字と称された文字は,漢字の草書体を基本とする点では,天台宗独自ではなく他宗でも共通していた。しかし,仏教用語では,より大きくくずしたり,典型的な草書体ではなく,仏書独特の略字を用いてくずす場合もあることなどを確認した。また,今後の研究の利便のために,手引書の試案を作成した。