ドイツ航空機産業の世界的転回―世界の勃興期航空機産業との関連の解明―
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- 永岑 三千輝
- 研究代表者
- 横浜市立大学
研究課題情報
- 体系的番号
- JP16K03785
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
- 研究課題/領域番号
- 16K03785
- 研究種目
- 基盤研究(C)
- 配分区分
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- 基金
- 審査区分/研究分野
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- 人文社会系 > 社会科学 > 経済学 > 経済史
- 研究機関
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- 横浜市立大学
- 研究期間 (年度)
- 2016-04-01 〜 2019-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 3,510,000 円 (直接経費: 2,700,000 円 間接経費: 810,000 円)
研究概要
ユンカース社は第一次大戦終了後の大転換、軍需から民需へ、戦時産業から平和産業への必然的転換をむしろ逆手にとって、世界初の全金属製の旅客機F13を開発し、あらたな世界交通革命の最先端を切り開いた。フーゴー・ユンカースはその国際主義と民主主義の精神で世界航空交通の開拓と発展に邁進した。全金属製旅客機の大型化に果敢に取り組み、安全・低コスト・長距離飛行といった諸項目で開発を続けた。東から西への大西洋横断飛行にもチャレンジし、成功した。市場開拓においては、ドイツ内外の航空業において先進的役割を果たし、日本、中国、アメリカなど世界の主要国、あるいは南米などをターゲットにし、一定の成果を上げていった。
ドイツ航空機産業といえば、第三帝国の軍用機ばかりが社会的に流布している。しかし、航空機開発には軍用機の開発を目指す路線・社会的勢力・政治状況ばかりではなく、平和的な世界的交流の発展を目指し、航空機による国際的交流の濃密化を目指す人々もいた。フーゴー・ユンカースと彼の会社はまさにこの平和主義的民主主義的国際主義の理念と路線で、当時の世界最先端の民間機を開発し、航空業にも進出した。 旅客機・貨物機の開発と世界航空交通の開拓というこの業績は、ワイマール体制の当時の最先端の民主主義的な憲法と体制と結びつくものであり、産業の平和的民主的発展の可能性と達成を見据えることが必要であり、重要である。