加熱機構解明のためのサブテラヘルツ波散乱による電子バーンシュタイン波動の直接検出
研究課題情報
- 体系的番号
- JP17H03514
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
- 研究課題/領域番号
- 17H03514
- 研究種目
- 基盤研究(B)
- 配分区分
-
- 補助金
- 審査区分/研究分野
-
- 理工系 > 工学 > 総合工学 > 核融合学
- 研究機関
-
- 中部大学
- 核融合科学研究所
- 研究期間 (年度)
- 2017-04-01 〜 2022-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 15,990,000 円 (直接経費: 12,300,000 円 間接経費: 3,690,000 円)
研究概要
九州大学のQUEST装置において、電子バーンシュタイン波動を検出するために、サブテラヘルツ波を光源とする散乱計測を行う。このために、散乱源として、395GHzジャイロトロンを用いることにして、移設まで行い、ジャイロトロンからの出力から伝送ミラー、入射、受信ミラー、QUESTのセンターポストに設置するグレーティングミラーの開発を行ったが、借用期間が過ぎたため、実際の散乱計測を実施するに至らず代用としてHCNレーザを導入するとともに、改めて、光学素子、受信系の再検討を行い、電子バーンシュタイン波検出に備えている。この過程で、新たな準光学グレーテイング、準光学光線追跡法の開発を行った。
核融合プラズマにおける電子バーンシュタイン波の振る舞いをテラヘルツ波の散乱により明らかにすることにより、電子バーンシュタイン波加熱、電流駆動の効率化、最適化を図ることができ、通常の電子サイクロトロン波では到達できないオーバデンスプラズマでの電子サイクロトロン加熱・電流駆動の特性を活かしながら、適用範囲を広げることができ、ひいては核融合プラズマ装置の選択幅を広げることができる。また、この過程で開発したミリ波からテラヘルツ波領域での素子である準光学グレーティング設計手法は、今後、核融合プラズマのみならず、様々な分野での応用が期待される。