固体地球と氷床の相互作用
研究課題情報
- 体系的番号
- JP17H06321
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
- 研究課題/領域番号
- 17H06321
- 研究種目
- 新学術領域研究(研究領域提案型)
- 配分区分
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- 補助金
- 審査区分/研究分野
-
- 複合領域
- 研究機関
-
- 国立極地研究所
- 京都大学
- 研究期間 (年度)
- 2017-06-30 〜 2022-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 168,090,000 円 (直接経費: 129,300,000 円 間接経費: 38,790,000 円)
研究概要
この研究は、東南極での現地調査や各種データ解析により、GIA(Glacial Isostatic Adjustment:氷床荷重変動に対する固体地球の応答)モデルを高精度化し、氷床・海洋・気候の統合的なモデル研究に貢献することを目指した。現地調査による成果として、複数の南極基地で絶対重力測定を行い将来の観測基準を得た。また、GNSSデータや地質・地形学的調査により、地殻変動速度や氷床後退の時期を明らかにした。これらの結果は、GIAモデルの改良に役立つと同時に、衛星データ解析や他のモデル研究と連携し、南極氷床変動の解明や将来の予測に貢献することが期待される。
南極での氷床変動、特に最近の氷床融解は、将来の地球環境変動や海面上昇の研究と直結した重要な研究課題である。これらの研究では、近年、衛星観測が大きな役割を果たすようになっているが、そこでの一つの障害は、氷床の荷重変動に対する固体地球の応答であるGIA(氷河性地殻均衡)の不確定性が大きいことである。GIAの精度向上には、南極での現地調査が不可欠であり、本研究では、様々な現地調査を実施することで、GIAの精度向上に寄与した。