肺癌の個別化ゲノム医療に向けた定位放射線治療感受性のバイオマーカー探索
研究課題情報
- 体系的番号
- JP17K10482
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
- 研究課題/領域番号
- 17K10482
- 研究種目
- 基盤研究(C)
- 配分区分
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- 基金
- 審査区分/研究分野
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- 生物系 > 医歯薬学 > 内科系臨床医学 > 放射線科学
- 研究機関
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- 独立行政法人国立病院機構九州医療センター(臨床研究センター)
- 九州大学
- 研究期間 (年度)
- 2017-04-01 〜 2022-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 4,550,000 円 (直接経費: 3,500,000 円 間接経費: 1,050,000 円)
研究概要
StageI原発性肺癌に対して定位放射線治療を行った症例の遺伝子発現異常と治療成績の関連性を確認する研究では対象4症例全例に再発を認めなかった。そのため、非小細胞肺癌の遺伝子発現と放射線感受性との関連をみるため、公共データベースにおける非小細胞肺癌株の遺伝子発現のデータと論文で報告されている放射線感受性データを用いてGene set enrichment解析を行った。その結果、放射線抵抗性の肺腺癌細胞株においてG2/Mチェックポイント関連遺伝子群や転写関連因子E2Fの標的遺伝子群が有意に抑制されていたが、扁平上皮癌では有意な遺伝子群は抽出されなかった。
非小細胞性肺癌の遺伝子発現と放射線感受性との関連を解析し、肺腺癌において放射線治療抵抗性とG2/Mチェックポイント関連遺伝子群や転写関連因子E2Fの標的遺伝子群とが関連していることが判明した。本研究の結果から非小細胞性肺がんの遺伝子発現の状態によっては放射線治療における治療戦略の調整が必要なことが示唆された。本研究の結果はこれからの非小細胞性肺癌の個別化ゲノム医療において有意義な結果と考えられた。
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1040282256945883008
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- KAKEN