脳梗塞再発予防のための身体活動量指標の確立に向けたデーターベースの構築

研究課題情報

体系的番号
JP17K17442
助成事業
科学研究費助成事業
資金配分機関情報
日本学術振興会(JSPS)
研究課題/領域番号
17K17442
研究種目
若手研究(B)
配分区分
  • 基金
審査区分/研究分野
  • 生物系 > 医歯薬学 > 看護学 > 臨床看護学
研究機関
  • 福岡女学院看護大学
  • 九州大学
研究期間 (年度)
2017-04-01 〜 2024-03-31
研究課題ステータス
完了
配分額*注記
4,290,000 円 (直接経費: 3,300,000 円 間接経費: 990,000 円)

研究概要

最終年度は2022年度から続いて身体活動レベルが低い脳梗塞患者に使用できる尺度の検討を行った。身体活動調査票のプレテストを行った後に対象集団への身体活動調査の実施を予定していたが、Covid19の影響により、データーベース登録患者への活動調査が難しく、計画の実施に至らなかった。しかし、脳梗塞患者以外の低活動の集団での身体活動調査票の妥当性と信頼性を確認し、良好な信頼性と許容可能な妥当性を確認した。この活動調査票が身体活動レベルが低い患者に使用できることがわかった。 これまでの活動として2017~2020は軽度の非心原性脳梗塞既往患者の54名の身体活動量を1軸加速度計を用いて測定し、中強度以上の身体活動と脳梗塞の再発歴および脳梗塞の再発リスク因子の保有との関連を検討した、中強度以上の身体活動と脳梗塞の再発歴および脳梗塞の再発リスク因子の保有との関連を検討した。 非心原性の軽症脳梗塞患者の身体活動量は国民平均値とおおよそ同等であり、分析対象となった45名の患者のうち、再発歴をもつ患者は9名(男性5名,女性4名)であった。再発を経験した9名と再発歴のない36名との身体活動量を比較したところ、再発歴をもつ9名は1週間の中強度以上の身体活動量が再発歴のない患者と比較して有意に低かった(p=0.011)。また年齢(p=0.007)とLDLコレステロール(p=0.011)が高く、電気イン ピーダンス法(bioelectrical impedance analysis; BIA)の体組成分析装置で測定した体脂肪率(p=0.007)と内臓脂肪レベル(p=0.007)が再発歴のない患者と比較して高かった。再発を経験した患者は中強度以上の身体活動量が低く、低い中強度以上の身体活動量と内臓脂肪型肥満をあわせて持っていた。 2020年以降同じデータベースでの身体活動の縦断調査は感染症の影響により中止した。

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