日英語の省略現象に課される意味変換性に対する統語研究
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- 前田 雅子
- 研究代表者
- 九州大学
研究課題情報
- 体系的番号
- JP18K12412
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
- 研究課題/領域番号
- 18K12412
- 研究種目
- 若手研究
- 配分区分
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- 基金
- 審査区分/研究分野
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- 小区分02080:英語学関連
- 研究機関
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- 九州大学
- 西南学院大学
- 九州工業大学
- 研究期間 (年度)
- 2018-04-01 〜 2023-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 3,900,000 円 (直接経費: 3,000,000 円 間接経費: 900,000 円)
研究概要
本研究の第一の目的は、「省略は文の意味を変える」という仮説を様々な省略構文で検証し、その記述的一般化を試みることである。第二の目標は、同現象に影響する音・意味・統語の言語原理を解明することである。第一の目標に関しては、日本語の項削除文、Verb-Echo Answer文(VEA)、Particle-Stranding Ellipsisなどにおける数量詞や否定辞の作用域が、対応する非削除文とは異なることを明らかにした。第二の目標に関しては、削除文の意味変化が主要部移動や数量詞繰り上げなどの移動操作に依存すると主張し、それらの特性を説明するには音韻削除分析がより妥当であることを示した。
本研究は、「省略は文の意味を変える」ということを様々な削除文において実証するものであり、その過程において削除文の数量詞解釈・否定辞の作用域・削除可能な要素の特性・削除部からの移動可否などの多くの特性を明らかにしてきた。これらのことから、本研究は日英語の統語論研究の経験的発展に寄与するものである。また、削除文の派生方法に関して、移動と削除の相互作用や削除の適用可能性、削除文特有の(主要部)移動などを研究し、それらの成果Linguistic Inquiry, Syntaxなどの国際誌や、多くの国際・国内学会などで広く公開したことで、削除文についての統語理論にも貢献した。