ヒト急性骨髄性白血病(AML)および急性リンパ球性白血病(ALL)に共通する白血病幹細胞性維持機構として、腫瘍特異的代謝特性に着目して研究を行う。先行研究において、ヒト正常および悪性造血幹細胞のメタボロームデータベースの構築に取り組んでおり本研究においても、さらに症例数を増加させてデータベースの拡充を行う。さらにこれらのデータベースより、すでにAMLとALLに共通する代謝特性として、分岐鎖アミノ酸(BCAA)代謝経路の恒常的活性化を見出しており、本研究計画においてその幹細胞性維持制御機構について解析を行うことで、新規の白血病幹細胞特異的な代謝特性を標的とした新規治療法の確立を目指す。