本研究では、立法者自身が詳細な規律を行うのではなく、基本法律(Grundsatzgesetz)ないし枠組み設定法(Rahmengesetz)により、基本的な方向性を指示し、又は基底的な価値判断を示すための手続きや条件、あるいは時限 立法により事後的な適応可能性を確保するという新たな規律手法・議会実務を分析することによって、不確実性・専門性の支配する時代ないし領域における秩序形成プロセスのあり方を検討する。