ベーチェット病(BD)ではIL-1beta (IL-1)阻害療法が奏効し、活性型IL-1の産生に必要な細胞質蛋白複合体インフラマソームが病態形成に重要と推定される。しかしどの細胞でどのインフラマソームが活性化してるかは明らかとなっていない。インフラマソームはIL-1以外にもIL-18や細胞質成分を放出するため、IL-1の中和よりもインフラマソームの活性化制御によって、より強力な効果が期待できる。本研究では新たな解析ツールや機器を用いて、BDの末梢血液や組織でインフラマソームが活性化している細胞ど同定し、さらに活性化しているインフラマソームの種類を明らかにすることで新規治療の可能性を見出す。