昨今の顧客ニーズの多様化に対応するため、多くの製造業では、規模の経済を活かしつつ、消費者個々の好みに個別対応する「マス・カスタマイゼーション」への変革が重要課題である。この二律背反の要求を満たすためには、①市場・販売データに基づく需要シナリオ作成、②需要の不確実性に対して頑健なサプライチェーン設計を、迅速かつ統合的に意思決定する必要があるが、組織間の連携が必要となるため容易ではない。本研究では、市場・販売・生産のデータを組織横断的に活用することで、①②の統合的に意思決定する科学的手法の開発し、有効性を実証する。