外国為替市場の流動性と情報効率性のマイクロストラクチャー分析
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- 岩壷 健太郎
- 研究代表者
- 神戸大学
研究課題情報
- 体系的番号
- JP21730253 (JGN)
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
科研費情報
- 研究課題/領域番号
- 21730253
- 研究種目
- 若手研究(B)
- 配分区分
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- 補助金
- 審査区分/研究分野
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- 人文社会系 > 社会科学 > 経済学 > 財政学・金融論
- 研究機関
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- 神戸大学
- 研究期間 (年度)
- 2009 〜 2011
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 4,290,000 円 (直接経費: 3,300,000 円 間接経費: 990,000 円)
研究概要
外国為替市場における流動性と価格の情報効率性の関係を分析した。情報投資家は電子ブローキング市場において成行注文よりも指値注文をする傾向がみられ、情報投資家が多く取引を行う日中の取引が盛んで流動性が高い時間帯では情報投資家と流動性投資家の間の情報の非対称性が低下し、価格の情報効率性が改善することが明らかになった。また、他の研究では在英大手銀行の対顧客取引データを使い、市場参加者のオーダーフローが将来発表されるマクロニュースを反映しているかを分析した。ニュース発表時の価格へのインパクトがそれほど大きくないのは、それらの情報が発表される以前に価格に反映されていることが大きな原因であることを示した。この発見は、為替相場に関する重要なパズルの一つであるファンダメンタル・ディスコネクト・パズル(為替モデルにおけるマクロ変数の低い説明力)の解明の一助となろう。