ジェンダーの視点から日本語教科書を再考する:社会変化を反映した教科書開発
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- 水本 光美
- 研究代表者
- 北九州市立大学
研究課題情報
- 体系的番号
- JP23520642 (JGN)
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
科研費情報
- 研究課題/領域番号
- 23520642
- 研究種目
- 基盤研究(C)
- 配分区分
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- 基金
- 審査区分/研究分野
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- 人文社会系 > 人文学 > 言語学 > 日本語教育
- 研究機関
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- 北九州市立大学
- 研究期間 (年度)
- 2011-04-28 〜 2015-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 5,070,000 円 (直接経費: 3,900,000 円 間接経費: 1,170,000 円)
研究概要
本研究では、20代から50代までの女性標準語話者の自然会話を収集し、その中の文末に現れる女ことば(女性文末詞)の比率を確認し日本語教科書と比較した。その結果、教科書の若い世代の女性登場人物は同世代の自然会話の5倍から15倍と過剰使用していることを確認した。また、日本語教科書の中の日本女性像、家庭内や職場の女性、女性の職業、家族像などに関して詳細なデータをとり、政府による現代社会の実情の調査結果データと比較した結果、教科書は約30年前のジェンダー意識に捕らわれていることをデータで実証した。日本内外の日本語教育者へのアンケート調査も実施し、今後の教科書のあり方を考察、その具体案も提案した。