結晶構造中にかご状空間を有する「ラトリング」酸化物熱電材料の開発

研究課題情報

体系的番号
JP25620152 (JGN)
助成事業
科学研究費助成事業
資金配分機関情報
日本学術振興会(JSPS)

科研費情報

研究課題/領域番号
25620152
研究種目
挑戦的萌芽研究
配分区分
  • 基金
審査区分/研究分野
  • 理工系 > 化学 > 複合化学 > エネルギー関連化学
研究機関
  • 九州大学
研究期間 (年度)
2013-04-01 〜 2016-03-31
研究課題ステータス
完了
配分額*注記
4,030,000 円 (直接経費: 3,100,000 円 間接経費: 930,000 円)

研究概要

大きなかご状の構造中に小さなAカチオンが内包された結晶構造を持つβ-パイロクロア型酸化物AB2O6について、内包Aカチオンのサイズが小さく質量が軽いほど熱拡散率が小さくなるという、従来モデルとは正反対の序列を得た。これをフォノン平均自由行程の短縮で裏付け、さらに熱伝導率の実測値が理論的下限とほぼ同程度に低いことから、酸化物において初めてラトリング運動によるフォノン散乱の増強を実証した。導電率がまだ低く、熱電材料としての無次元性能指数ZTは小さいが、極めて低い熱伝導率を保ちつつ導電率を2桁以上向上できたことは、かご状構造酸化物系において熱伝導率と導電率の独立制御が可能であることを示している。

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