四肢再生は積年の治療課題である。米国では約200万人が外傷性や先天性の四肢欠損を患っていることから、本邦においても多くの症例数が推定される。しかしながら、昨今の再生生物学の目覚ましい発展を以ってしても、切断肢を完全な四肢構造で交換、再生するという究極的な細胞療法の実現には程遠い。本研究では、四肢再生の基盤構築を念頭におき、ダイレクトリプログラミング法および3次元培養系を駆使して、線維芽細胞から四肢様オルガノイド(リムボイド)を創出する方法論を確立する。