受精遅延が促進する開花時期多様化と種分化メカニズムの解明
研究課題情報
- 体系的番号
- JP21H04781
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
- 研究課題/領域番号
- 21H04781
- 研究種目
- 基盤研究(A)
- 配分区分
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- 補助金
- 審査区分/研究分野
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- 中区分45:個体レベルから集団レベルの生物学と人類学およびその関連分野
- 研究機関
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- 九州大学
- 研究期間 (年度)
- 2021-04-05 〜 2025-03-31
- 研究課題ステータス
- 交付
- 配分額*注記
- 41,730,000 円 (直接経費: 32,100,000 円 間接経費: 9,630,000 円)
研究概要
有性生殖を行う生物では、受精は新しい生命個体の始まりである。受粉・交尾後に速やかに受精がなされる種がいる一方で、受精まで長い時間をかける種が多岐にわたる分類群で報告されている。森林生態系の中核をなすブナ科樹木はその典型であり、受粉から受精まで1年も遅延する。この長い受精遅延が生じるメカニズムと適応的意義は未解明のままであったが、近年申請者らはアジアに生息する200種を超えるブナ科樹木の開花と結実時期を分析することで、長い受精遅延は開花時期の多様化と種多様性の創出に寄与する可能性を見出した。本研究では、この開花時期と受精遅延の協調的進化を駆動する分子メカニズムを解明する。