近年、口腔の健康が全身の健康に影響することから、予防歯科の重要性が指摘されており、オーラルフレイル予防研究や口腔ケア製品の開発が推進されている。しかし、既存品は要介護者や口腔の健康の自己関心度が高い人向けのものが多く、自己関心度が低い人や歯周病の自覚症状がない人の意識改善には繋がらないという課題がある。そこで、学生の時期から予防歯科への関心を高め、動機づけを行い、効果的なセルフケアを促進するために、口腔の状態をモニタリングするツールと口腔ケア教育コンテンツを開発する。それらのツールを用いて評価実験を行い、口腔の健康に対する自己関心度を向上させるためのツールのデザイン指針を導出する。