本研究は、音韻・文法・意味・語用の全てが関連する英語の冠詞を対象に、脳波に基づくニューロフィードバック (NFB) を与えることで、言語学習が生じるか検討することを目的とする。冠詞のように従来の教授法では学習が難しい言語現象に脳科学の知見を応用し、言語学習への応用・波及効果が期待される研究に取り組む点で挑戦的である。また、従来の「言語処理から脳活動」への研究を、「脳活動から言語処理」へと転換させることで、脳活動と言語処理の因果関係を非侵襲的な手法を用いて実証することも目指す。