膀胱癌は様々な癌種の中でも変異率が高く、不均一な細胞集団であり、治療抵抗性に寄与する細胞集団が存在すると考えられる。膀胱癌患者の生存率向上のためには、致死性の腫瘍細胞クローンを特定することが必要である。FBXW7という遺伝子の発現低下や変異のある膀胱癌患者は全生期間が短いことが分かっている。本研究では、治療抵抗性に寄与する致死性の細胞集団としてFBXW7の低発現や変異に着目し、血中循環腫瘍(ctDNA)中のFBXW7の変異を同定することで、低侵襲的に患者の予後を予測できるか検討を行う。