急性心筋炎は感冒の一亜型であるが、軽度な初期症状でも急速に循環不全に至る劇症型へ向かう例が存在する。劇症化を病初期に予測できれば、救命率の向上が見込まれる。心筋炎の病態には心筋の酸化ストレスやミトコンドリア機能異常が関わっており、それらを生体イメージングで可視化することで、心筋炎の病態を非侵襲的に評価できる可能性がある。本申請研究では、レドックスイメージング装置を用いて心筋炎の生体内レドックス状態を可視化し、定量的に評価する非侵襲的診断法を開発するとともに、将来的に劇症化予測へ応用することを目指す。