インフラ高度化により一段と流動化する社会環境(VUCA)に呼応し,従来の個人やチーム協働で一定の成果物を完成させる行為型doingデザインから,デザイン主体・客体いずれも関係性の再構築を繰り返し,変動する望ましい状態well-beingを共創し続ける,社会デザインはじめ状態型beingデザインの台頭が近年顕著である. 基課題では,特に共創主体となる社会的関係性として相互主観性に着目し,その定量的捕捉に挑戦した.本課題では,定量的アプローチによるデザイン研究を国際的に牽引するグループとの共同研究を通じて,基課題成果を社会的関係性の動態理解ひいては状態型社会デザイン方法論開発に向けて発展させる.