本研究の目的は,小学校時期において,通常学級から特別支援学級・学校に転籍する理由やプロセスを,保護者・教員への質問紙調査および聞き取り調査を通して明らかにすることである。転籍に注目することで,特別支援学級・学校の在籍児童数の増加の理由を新たな角度から解明する知見を提供できる点に創造性を有している。さらに,大きな視野にたてば,インクルーシブ教育を進めるうえでの通常学級の変革につながる知見を提供できうる。