外国語を使用する上で熟語の重要性は広く認識されているものの、その指導は黎明期にあり、的確かつ効率的な指導がなされているとはいいがたい。本研究ではそのための基礎資料として、スペイン語における熟語の使用頻度とその使用上の特徴を明らかにすることを目的とする。真に使用頻度の高い熟語 = 各学習レベルにおいて重要な熟語を明らかにし、公開することでスペイン語教育における熟語の指導をより的確かつ効率的なものにすることが本研究の狙いである。分析にはコーパスを用い、適宜インフォーマント調査を行うことで、質と量、両面からのアプローチを試みる。