日本列島における採集林の成立要因と動態の解明:採集の再評価に向けた統合学際研究
研究課題情報
- 体系的番号
- JP24H00124
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
- 研究課題/領域番号
- 24H00124
- 研究種目
- 基盤研究(A)
- 配分区分
-
- 補助金
- 審査区分/研究分野
-
- 中区分4:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
- 研究機関
-
- 九州大学
- 研究期間 (年度)
- 2024-04-01 〜 2029-03-31
- 研究課題ステータス
- 交付
- 配分額*注記
- 47,190,000 円 (直接経費: 36,300,000 円 間接経費: 10,890,000 円)
研究概要
昭和30年代以降,日本の農山村で発達してきた生活様式が激変し,私たちは地域固有の自然と結びついた生活の多くを失った。野生の植物を自ら手に入れる採集活動もその一つである。採集活動の大幅な減少により,採集活動によって形成・維持されてきた植生景観(採集林)も減少し,消失の危機にある。しかし,日本には今なお採集活動と採集林が残存する地域もある。本研究では,採集林の概念や実態を地理学と考古学を基軸とする統合的な学際研究によって深化させ,採集林の形成要因と歴史的な動態,地理的な位置づけを解明する。そして,学術的な知見を基に,現代的な形で採集活動を展開する社会実践を試み,将来における採集のあり方を提案する。