本研究は、心筋リモデリング・心不全の病態形成・進展における細胞質内ミトコンドリアDNA蓄積の機序を明らかにするとともに、その制御による心筋炎症抑制という独自のパラダイムに基づく新たな心筋リモデリング・心不全の予防・治療法の開発を目指すものである。 具体的には以下の点を明らかにすることを目的とする。 1)心不全に陥った心筋において細胞質内ミトコンドリアDNA蓄積はどのように制御されているのか? 2)細胞質内ミトコンドリアDNAによる炎症シグナルはどのように活性化されるのか? 3)新規細胞質内ミトコンドリアDNA制御因子への介入で心筋炎症、心不全は改善するか?