量子コンピュータは古典コンピュータと比べ、全く異なる性質を持つため、量子プログラムの挙動の予測は極めて困難である。そのため、量子プログラムのテスト、デバッグ、及び保守はコストが高くて非常に難しい。本研究では、高信頼量子プログラムの系統的開発法を確立することを目的としている。具体的には、量子プログラムの挙動における依存関係を究明し、依存性理論を構築する。これらの依存性理論に基づいて、量子プログラムのテスト、デバッグ、及び保守に関する新しい手法を提案し、量子プログラムの開発支援環境の実現と評価を行う。本研究の進展により、高信頼量子プログラムを効率よく系統的に開発することが期待できる。