プラズモン共鳴を示す直径200 nm程の貫通孔にEVを1粒子ずつ通過させ、その際にEV表面の表面増強ラマンスペクトルを計測する。得られた1EVラマンスペクトルには、脂質やタンパク質などの複数の分子情報が反映されているため複雑なデータになっているが、本技術によって得られる膨大な1EVラマンスペクトルに対して機械学習を行うことで、正確な分子同定(ピーク帰属)を行う。そして、がん種ごとにEV表面分子組成を明らかにし、その違いからがん識別を行う。また、がん患者の血中EVを計測することで本手法の実証試験も行う。