DFT計算を用いてNO還元反応を触媒する反応の理論研究を実施する。現在までに報告のあるNO還元反応の触媒、酵素に注目し、鉄、銅からなる金属中印の反応機構を遷移状態と中間体の電子状態から理論的に解明し、反応の動作機構と駆動力を明らかにする。課題は以下3つである。(A)N―N結合生成への効率的な電子注入機構の解明、(B)N2O2-XのN-O切断反応を引き起こす効率な反応場、(C)N2Oとオキソ種の反応による基質酸化と酸素生成のための触媒設計の指針構築を行う。