日本語教師は近年、多様化する日本語学習者に対応するべく、「自己成長」することが求められている。しかし、教師の自己成長については多くの議論が展開されているものの、「ライティング指導」における自己成長に関する研究は管見の限り見当たらない。本研究課題では、M.A.K. Hallidayの機能言語学に基づいた「ジャンルアプローチ」を理論的枠組みとし、日本語教師のライティング指導方法の習得と自己成長を目指す。具体的には、前回の科研課題で開発したワークショップを拡充し、日本語教員養成段階の学生を対象に実践を行う。研究手法は事例研究とし、ジャンルアプローチが教師の自己成長にどのように寄与できるかを考察する。