多民族・多宗教国家マレーシアにおける移民の社会統合――宗教の互助機能に着目して
研究課題情報
- 体系的番号
- JP20H04408 (JGN)
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
科研費情報
- 研究課題/領域番号
- 20H04408
- 研究種目
- 基盤研究(B)
- 配分区分
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- 補助金
- 審査区分/研究分野
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- 小区分80010:地域研究関連
- 研究機関
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- 北九州市立大学
- 研究期間 (年度)
- 2020-04-01 〜 2024-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 10,400,000 円 (直接経費: 8,000,000 円 間接経費: 2,400,000 円)
研究概要
今日の世界では、国民だけが一国の社会を構成するのではなく、国民とは義務・権利が異なる外国人も一国の社会を構成する不可欠な要素となっている。本研究は、多民族・多宗教社会を運営するためにマレーシアで構築されてきた仕組みが、新来移民に対して適正な労働・生活環境を提供するうえで機能している側面を明らかにする。具体的には、社会の構成員を法的・文化的に区切り、各単位内で互助機能を果たしてきた宗教が、移民コミュニティとマレーシア国民とを仲介する役割を担い、移民の社会統合が実質的に進展していることを、インドネシア、ミャンマー、フィリピンからマレーシアへの移民・就労者の事例に基づき明らかにする。