申請者はこれまでに、脳機能改善効果が認められている食品が、腸管細胞から、細胞外小胞として知られるエクソソームの分泌を促し、そのエクソソームが神経細胞を活性化することを、細胞レベルの研究で明らかにしている。そこで本研究では、細胞間相互作用に寄与すると考えられているこのエクソソームに着目し、食品による腸脳相関活性化に対するエクソソームの寄与とそこに内包されるmiRNA、およびそれらに基づく腸脳相関活性化の分子基盤を、多面的なin vivo解析で明らかにするとともに、それをもとに、食品機能及びヒト脳機能を評価するための新たなシステムを構築することを目的とする。