中国や南アフリカの影響を強く受け、グローバル化が著しい南部アフリカ諸国では、大都市・地方都市・農村において、大規模な不動産開発や企業による農地取得などの開発が増加している。これらの開発は、経済主体、都市の分布や役割の変化という観点から、南部アフリカの都市に対する理解の再考を迫っている。本研究は、これらの動向を「都市の再編」という枠組みの中で統合的に位置づけ、空間的な特徴を明らかにする。また、アフリカでは、都市-農村間の流動性が高く、社会・経済的な相互作用が密であることをふまえ、「都市の再編」プロセスが都市-農村間関係に与える影響についても検討する。