本研究ではまず、消費者への定量・定性調査をもとに、対象農産物の評価(支払意思額等)を、提示された商品情報(品種、栽培方法等)への反応や消費者の経済的・非経済的属性だけでなく、対象農産物の嗜好性評価も組み込んで把握する購買行動モデルを構築する。さらに、機器測定値や個人の味覚意識(味の好み・感度)と嗜好性評価との関係を明らかにし、これらを嗜好性評価の代替指標とした購買行動モデルを構築する。本研究によって、嗜好性調査の弱点を克服した上で、農産物や加工品に対するより客観的かつ実践的な消費者評価の方法が提案できる。